DIYウインドリペアの手直し!

日産クリッパーのフロントガラスに出来たひび割れですが、どうやら市販されている修理キットで自分でウインドリペアをしてみたら、ちゃんと直らずにヒビも伸びてしまったとのことです。

DIYウインドリペアの手直し

ヒビも両側に伸びてしまっています。大体6cmくらいのヒビ割れになってしまいました。ウインドリペアの場合、500円玉を超えるサイズだと請け負ってくれる業者さんも減りますのでご注意ください。当店では、事前説明を行いご了承していただければお受けしています。

DIYウインドリペアの手直し

こちらがマイクロレンズで見た衝撃点(ヒビの黒いところの真ん中)の状況です。全体は大きすぎて写真に納まりませんでした!元々は小さなパーシャルブレイクというタイプのヒビだったようですね。衝撃点の右下にもなんかありますがお客様に聞いたらそっちからはやっていないという事でした。衝撃点から下側のヒビにはレジンが入っていますがヒビの先端の方には全く入らなかったようですね!その為、先端を止めていないからヒビがどんどん伸びてしまったようです。まぁ手直しする側からするとレジンが全然入らなかった方がありがたいです!

試しにそのままリペアできるかやってみましたが、やはり既に一回レジンを入れて固まってしまっているので、もう衝撃点のところから空気が通る穴がふさがれていました。空気が通る穴をあけ直す必要があります。

ヒビの上側はレジンが入っていなそうでしたので、ふさがれた衝撃点へのドリルだけで行けるかな??と思ったけど、やはりダメ!!しかたがないのでドリルの穴から上のヒビにつながる通り道を新たにつくりめでたく開通です!

DIYウインドリペアの手直し

伸びてしまったヒビの先端までしっかりとレジンを入れて手直し完了です。先端までしっかり入れて固めないとこの手のヒビは伸びてしまいます。ヒビが大きすぎてマイクロレンズだと写真が撮れないので見にくいですが、上の写真と比べて頂ければ違いが判るかと思います。

DIYウインドリペアの手直し

衝撃点の周辺は多少空気残るかな??と思いましたが、幸いレジンがあまり入っていなかった為、うまくリカバーして完全にリペアをすることが出来ました!

ホームセンターやインターネットでも1000円位からウインドリペアキットを入手することが出来ますが、それを使ってDIYで完全に直すのは至難の業だと思います。我々のような専門業者が業務用の専用機材を使っていても、すんなり終わるリペアは少なく、多くの場合はノウハウのもとにいろいろな技を繰り出したりして修理していきます。それを初めてやる方が簡易キットみたいのでやる場合は、よほどのラッキーが無いと完全には直せないと思いますよ!
DIYの多くの場合は、完全にリペアが出来ておらず今回のようにヒビが伸びてしまったりします。また中途半端にヒビの入り口周辺をふさいでしまう為、専門業者でも完全に空気を抜くことが困難になってしまったり、リペア跡もだいぶ見栄えが悪くなったりします。また再リペアが不可能な場合、本来ウインドリペアで修理できたはずが、ガラス交換するしかないという事になってしまったりするので、個人的には本当におすすめしません。

自分で試しにやってみたい気持ちは分かりますが、もしもヒビが入ってしまったらすぐにウインドリペアの専門業者へ依頼されることをおすすめします。