もしも、お車が雹(ひょう)被害にあってしまったら!

目次

1.お車の雹(ひょう)被害とは?
2.お車のヘコミを確認
3.加入車両保険の確認
4.雹(ひょう)害車の修理方法
5.デントリペアで修理する場合のメリット
6.お車の雹(ひょう)害修理費用

1.お車の雹(ひょう)被害とは?

日本に於いても近年異常気象という事もあるのか?局地的に豪雨になったり、竜巻や落雷など様々な自然災害により被害が発生しております。
そのような自然災害の一つでもある雹(ひょう)は、積乱雲の中で雷と共に発生し、氷の粒となって空から降ります。その直径5mm以上の氷粒を雹(ひょう)、それよりも小さいモノを霰(あられ)と呼び、5,6月や10月あたりに発生しやすいといわれています。

氷粒となった雹は、地面に届く前に溶けてしまえば雨となりますが、氷粒のまま地面まで届いてしまうと、農作物にも被害を与えますし、大きめの雹では、家の屋根やガラスなどにも被害を与え、そして車のボディーに対しても多数のヘコミを作ってしまい、お車も雹被害をうけてしまいます。
シャトルの雹害修理

雹によって、車に多数のヘコミが出来てしまった場合、その修理費用も一般的に高額になってしまうケースも多く、また明らかにボコボコな状態ではお車の価値も下がってしまったことは一目瞭然です!
しかし目立ちにくい小さなヘコミの場合は、ぱっと見たところヘコミに気が付かなかったけど、よく見たら小さいヘコミがたくさんあった!なんてことも多くあるかと思います。最終的にお車を売却される際、プロの査定士が鑑定したらそのような小さなヘコミでもすぐにわかってしまいますし、もちろん買取価格も残念ながら雹害扱いとなり下がってしまいます。

そのように、お車が雹害にあうと車に対しても金銭面でも大きな被害が出てしまいがちですのでご注意ください。
BRZの雹害修理

2.お車のヘコミを確認

もしも、お車に雹(ひょう)が降ってきましたら、可能であれば屋根下に速やかに移動、または毛布みたいなのを車の上面にかけるなどすれば、多少は被害はマシになるかもしれません。しかし、くれぐれもそれによってご自身が怪我などをされないようにまずは安全を確保してください。

そして、車の状態を確認できるようになったら、よくボディーの上面を確認してみてください。大きい雹の場合は明らかにヘコミが確認できるかもしれませんが、小さい雹の場合はよく見てみないとヘコミに気が付きにくい場合があります。
また雹はボンネットやルーフなどの上面だけでなく、横風にあおられてドアなどの側面にヘコミを作ってしまっている場合が多々ありますので、側面も良く見るようにしておくといいでしょう。

ボディーに対して正面から確認するだけでなく、ちょっと横からすかすように見るとヘコミの部分に移る景色がモヤッと見えるかもしれません!
また近くにデントリペア屋さんなんかがあれば、一度見てもらうという事もいいかもしれませんね。

雹害ルーフ確認

3.加入車両保険の確認

もしも残念ながら雹によってお車がへこんでしまった場合、ご加入の自動車保険によっては保険が適応されます。
一度、ご加入の自動車保険に車両保険がかかっているかを確認することをおすすめします。かかっている場合は、保険会社によって取り扱いに違いがあるかもしれませんので、一度雹害修理の保険適用の可否を確認することをおすすめします。一般的には雹(ひょう)被害は自然災害なので、事故による車両保険の適用の場合の3等級ダウンではなく、1等級ダウンで済むかと思いますので、その点も保険会社へ確認されるとよいかと思います。

保険が使えたのに知らなくて修理をあきらめた!または自腹で修理した!などが無いように、確り保険内容を確認することをおすすめします。

なお、当店(フラミンゴデントリペア)にご依頼いただける場合は事前にご連絡頂き、その上で保険会社へ修理依頼先として当店の連絡先をお伝えいただくような流れになります。

4.雹(ひょう)害車の修理方法

雹(ひょう)害修理の方法は、大きく分けて2つです。
1.鈑金塗装による修理
 一般的に修理方法です。鈑金してパテ入れを行い、塗装をして仕上げます。またルーフパネルの修理では、鈑金やパテ入れが困難な場合も多く、そのような場合はルーフパネル交換が一般的です。

2.デントリペアによる修理
 ヘコミを後ろから押し戻し、元の状態に復元する修理工法です。鈑金塗装のように再塗装することは出来ませんので、ルーフ交換なども行いません。ルーフサイドのように専用工具の入らない箇所の修理はプーリング工法を併用しヘコミを表から引き揚げます。もしも傷などがある場合は基本的にはタッチアップなどによる補修となります。

ヴォクシーの雹害修理

車内の天井の内装を外し、その隙間からヘコミを修理します!

5.デントリペアで修理する場合のメリット

デントリペアは鈑金塗装と違いあらゆる損傷を修理できるとは限りません。しかし、デントリペアで雹(ひょう)害修理が可能な場合、次のようなメリットがあると考えます。

  1. 再塗装を行わない為、オリジナルの塗膜をキープできる。
  2. パテ入れや再塗装を行わないので、パテ入れによるルーフの沈み込みや修理後のパテ痩せ、色味の違いなどの心配がない。
  3. ルーフ交換を行わないので、ルーフパネル交換による修復歴※が付かない。
  4. 基本的には鈑金塗装での修理よりも少ない日数で修理することが可能。
  5. 車両売却の際の価値を下げない。

※ドアパネルやボンネットの場合は交換しても修復歴はつきません。またクウォーターパネル交換も外板のパネルのみを交換する場合は修復歴とはなりません。しかし、ルーフ(ボルト留めの場合を除く)の場合は交換すると修復歴ありとなります。中古車を探す際、修復歴の有無の表示を見たことがあるのではないでしょうか?ルーフを交換した場合は修復歴が有りとなります。

デントリペアでの最大のメリットは上述で書いた通り、ルーフパネル交換による修復歴がつかないというポイントが最大のメリットかと思います。修復歴が有りとなってしまうと再販時の価格相場も落ちてしまうため、当然それは買取価格にも影響します。もうデントリペアでは修理が不可能なくらいグチャグチャにへこんでどうしようもないのであれば仕方がないですが、避けられるのであればルーフパネル交換は避けたいところです。

おそらく多くの方は、雹(ひょう)害被害にあってしまったら、お車を購入した新車ディーラーや中古車屋さんなどに修理の相談をされるのではないでしょうか?
その場合、最初からルーフ交換や鈑金塗装を前提でお話が進むようでしたら、ちょっと注意が必要です!もしかするとそのルーフのヘコミは交換しなくてもデントリペアで修理することが出来るかもしれません。そのような場合は、一度デントリペアでルーフ交換やパテ入れをせずに修理が出来ないか??など、ご担当者に相談してみるといいかもしれませんね。
または、ルーフ交換と言われたら一度デントリペア専門店に相談してみるのが良いと思います。

結構デントリペアで修理可能なケースは多くあると思いますので、デントリペアでダメなら鈑金塗装という流れが良いかと思います。もちろんデントリペアの場合は、作業する技術者によって仕上がり具合がかなり左右しますので確かな技術力があるところに出すのが前提ですが!

6.雹(ひょう)害修理費用

雹害修理の場合、ヘコミが数百個くらいあるのは普通です。被害を受けるパネルもボンネットとルーフだけの場合もありますし、ドアなど側面を含む場合もあり、その損傷具合や範囲により価格が大きく変化します。また、同一パネル上に出来た多数のヘコミによってだいぶ表面積が伸びてしまったパネルを絞りながら全体の歪みやバランスをとるのには高度な技術が必要となります。その為、やはり修理費用は高額になるので基本的には車両保険でのご対応がほとんどかと思います。しかし、車両保険がなく自費での修理の場合は、お客様の状況にあわせて修理方法を一緒に考える事も出来ますので、その旨ご相談ください。

7.雹害修理依頼時の注意点

雹害車両をデントリペアで修理した場合、多くのメリットがございます。しかし損傷のダメージが大きすぎる場合は無理にデントリペアで修理することを当店ではお勧めしておりません。鉄板の伸びが過大と判断される場合は、しっかり修理することが困難な場合もございますので、その場合はデントリペア以外の修理方法をお勧めする場合もございます。この判断はとても重要で、そもそも物理的にしっかり修理することが出来ない程の損傷をしたものを無理にデントリペアで修理しても補修跡は残り、いい結果になりません。
また、そもそもですが雹害車をしっかり修理するには、より高度なデントリペアの技術が必要です。その為、しっかりとした技量がない技術者が施工した場合は、もちろん補修跡が残ってしまいますので依頼先はしっかり選ぶことをお勧めします。
雹害修理の実績やライセンスの有無、また納得できる事前説明があるか等も選定の際の客観的判断材料の一つになるのではないでしょうか。ちなみに当店では一般ユーザー、業者様への施工実績を有し、デントリペア国際ライセンス(米国Valeデントリペア技術者ライセンスの中で最も難易度の高いMasterCraftsman)の認定を有しております。

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 当店では、自動車関連業者様向けに出張作業を受け付けております。デントリペア、ウインドリペア、その他、お役に立てそうなことがございましたら、ご相談ください。

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