トヨタ86ルーフとドアパンチのデントリペア
トヨタ86のお客様よりルーフとドアパンチの修理でデントリペアのご依頼を頂きました。
まずドアパンチですが、ガッツリ助手席が縦にやられてしまい!約26㎝程のヘコミが!これはドアも心もダメージがでかいです。
ちょっとこの写真ではわかりにくいですが、ドア中央部に縦筋が入っております。ラインボードで見てみるとそのヘコミがよくわかります。
縦長のヘコミの前にも小さなヘコミを見つけたので、一緒にデントリペアしていきます。ひとまず広範囲なので、地道に押し戻していくのみです。形が出てきたら歪も除去していけば復活です。せっかくのオリジナルとそうなので残せるのであれば、やはり残したいところですね。板金塗装となると塗り替えとなりパテも入ってしまいますが、デントリペアであれば、パテ入れもなく鉄板そのものを元の形に復元できます。仕上がりはこの通り。
ガツっと入った縦筋状のヘコミもすっかり無くなり、ラインボードで見ても自然なラインが復活しているのが確認できます。これでドアパンチのストレスから解放されますね。
続いて、今度はルーフの方のヘコミをデントリペアで修理していきます。ちょうどルーフモールのわきのところですね。
ラインボードで見るとこちらもヘコミの全体がわかってきますよ。作業後はこのラインの歪みがなくなっているはずです。
ルーフはヘコミ次第ではプーリングでもいいのですが、やはり押せるのであれば押したいところです。今回は安全第一で内装のルーフライニングを落として中から押し戻していきます。
ということで、ひとまず内装外しですね。
ルーフライニングを落として、手とツールが入るスペースを確保したら、さっそくヘコミをやっつけていきます。86はドアもですが結構鉄板が柔らかいので、手とかついたらすぐ凹むので要注意です。肘でボディにもたれたりしたら、クォーターとかすぐ凹みそうです。
押して叩いて確認してを繰り返したら、ハイの通りです。
先ほどまであったヘコミがなくなりました。ルーフとか板金塗装とかしたくないと思いますので、このようなヘコミはデントリペアで直すのが最適な修理方法かと思います。
きれいに乗っていらっしゃる車なので、ドアもルーフもこれでリフレッシュされ、再び気持ちよく乗って頂ければ幸いです。
この度はデントリペアのご依頼を頂き、ありがとうございました。