ひょう害車をデントリペアで修理
先日も東京の八王子で雹が降り、当店にもお問い合わせを頂いておりますので、デントリペアによる雹害車修理をご紹介したいと思います。当店の雹害車修理のページでもいろいろ書いていますので、ご参考にしていただければと思います。
下の写真は雹により凹んでしまったルーフです。このようにヘコミがたくさんできてしまっています。基本的に板金塗装で修理するとなると、もうルーフは交換となってしまうのが一般的です。
ルーフ交換により修理すれば、ヘコミは無くなりますが、ここでポイントなのがルーフを交換してしまうと修復歴有となってしまい、お車の価値が下がってしまいます。デントリペアで修理する場合は、ルーフを交換せずに且つ再塗装もしないので、お車の価値を下げることなく修理が可能というメリットがあります。
しかし、あらゆるすべての雹害車がデントリペアでの修理に向いているというわけではなく、今回八王子で降った雹もガラスが割れるような大きな雹も降ったようで、当店でもお問合せ頂いておりますが、明らかにゴルフボールサイズのヘコミでグチャグチャな状態になってしまうと鉄板が伸びすぎていてデントリペアでの修理は向いていないと考えます。しかし、そうでなければ修理が可能なものも多くございますので、まだ入庫先が見つからず困っている方はお気軽にご相談ください。ヒアリングさせて頂き現状確認して問題なければお受けさせて頂きます。
デントリペアによる修理では多数出来たヘコミを一つ一つ元の鉄板の形に復元して直していきます。その為、ルーフ交換も行いませんし、再塗装による補修跡も残りません。
ツールが構造上入らないところにもヘコミは出来てしまいますが、そのような場合はプーリング工法により、ヘコミを引き上げ叩いて元の形に復元していきます。
適切なデントリペア技術で修理したお車は、ヘコミだけ取り除いた状態に復活します。
作業後の写真を確認してもらえばわかるように、映しこんでいるラインで見てもヘコミが無くなり自然なラインに復活しているのが確認できますね。もう査定評価にも影響を与えません。
また、デントリペアは技術者による手作業で修理する為、技術者の技量によって仕上がりのクオリティーが変わってきます。それは板金塗装でも同様だと思いますが、修理を依頼する業者選びは重要となりますので、ご自身がご納得できるところに依頼することをお勧めします。
以前、他業者で雹害修理をしたものの手直しで入庫したお車があったので、参考までご紹介します。パット見た感じだと全体的に波を打っているような違和感がある感じです。
よく見てみると
アップで見てみるとよくわかりますが、一つ一つのヘコミがちゃんと直っていません!それが全体的にある為、全体が波打っているような状態です。他店のことをどうのこうの言うつもりはないので、そこではこれで完成なのかもしれません。しかし、これだとルーフは交換していないので修復歴とはなりませんが、そもそもちゃんと直っていないので査定評価は上がりません。オークションに出してもチェックされてしまうと思います。
その為、デントリペアでの修理をご希望の場合は、出来れば直接専門店に出向き現車確認してもらいながら相談し、ご自身が納得できるデントリペア業者へ依頼することをお勧めします。業者選びが重要というのはこういうためです。
当店では、ひょう害修理のご相談を頂いた際は、一度現車確認させて頂き、その上でお受けできるものはお引き受けさせて頂きます。損傷が激しくデントリペアでの修理に向いていないものは無理にお勧めしませんのでご安心ください。お受けしたものは国際ライセンス取得技術者が誠心誠意作業を行わせて頂きます。雹害修理の場合は修理費も高額になってしまいますが、車両保険に入っていればカバーされます。保険対応も致しますので、もしもの際はご相談いただければと存じます。